ウィンチケットミッドナイト競輪(FⅡ)

開催日時 2022年5月4日(水)・5日(木)・6日(金)
開催場所 前橋競輪場
出走表 出走表 コンビニで出走表が無料で出力できます。詳しくは コチラ
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スーパーアドバイザー
山口幸二

選手インタビュー

 

二日目勝因敗因

1R

レース総評
徹底先行が不在だが、當名が前受けから突っ張り先行。別線を不発にさせて完封する。番手奈良岡が抜きに行くが差せずに。3着も3番手にいた中村。


動きチェック

1當銘 直美

レース巧者だが、このメンバーを見て、先行と腹をくくっていたのだろう。内容の濃いレースで2連勝。コレクションメンバーが不在で自分のレースをやれている。

2奈良岡 彩子

完全なるマーク選手。初手で1番車、2番車だし、當名の後ろを確保。最後は渾身の差しを見せるが、當名を差せずに。 

3高尾 貴美歌

當銘を叩けず、外に浮く。出させてもらえるかと思ったかもしれない。 

4中村 由香里

もっと、良い時は強気な攻めを見せていた。それでも貫禄で3番手の好位を確保。冷静な立ち回りだろう。 

5黒河内 由実

元気な自在を持ち味にしているが、今日は當銘が強すぎた。 

6元砂 七夕美

後方のままだし、このバンクは、脚を使ってでも前にいないと苦しい。少し時間が掛かりそう。 

7田中 麻衣美

昔から危ないレースをやらないクリーンレーサーなので、ドームは得意ではない。間違いなく1期の功労者でアイドルレーサーだった。
2R

レース総評
岡本は飛び付きと思われたが、飯田を出させず、ジャンから突っ張り先行。初手ので、この後ろにいた蓑田が2着。岡本の掛かりが良く、外の選手は浮いて不発。

動きチェック
1岡本 二菜

レース巧者だが、逃げても強いところを魅せる。今日のレースは自信になった事だろう。元々、ポテンシャルが高い選手だし、師匠の石井寛子を追い着け、追い越せだ。

2石井 貴子

岡本は姉の弟子。主導権を取った時は、強靱の走りを魅せるが、捲りになった時が問題だろう。今日に関して言えば、岡本が強すぎた。 

3飯田 風音

優勝候補の一人だが。岡本に力負け。新人選手だし、良い勉強になっただろう。 

4廣木 まこ

バックから捲りを狙いに行くが、外外を踏まされる。ドームでは一番苦しい仕掛けになってしまった。 

5佐藤 友香

初日の位置取りも悪くなかった。自然と中団にいて、着をキープ。 

6蓑田 真璃

一番大きかったのは、初手で岡本の後ろに入れた事だろう。岡本が全部やってくれる形で2着を確保。 

7戸田 みよ子

ママさんレーサーになり、現場復帰。まだ、やりたいレースが出来ず、本人もジレンマがあるだろう。
3R

レース総評
同県の土田を利して番手の山崎が楽勝。3番手の塚本は大沢に飛び付かれてしまう。土田を寸前、山崎が差して茨城ワンツー。

動きチェック
1山崎 悟

予選は人気の一角だったが7着大敗。今日は同県の土田の番手で楽勝。近況、自力も出ており、脚色は悪くない。

2土田 武志

徹底先行らしく、自分のレースに徹する。後ろが脚のある先輩だし、差されても納得だろう。 

3塚本 勝士

捲り一発屋だし、捌きの甘さを見せる。本線の3番手だが、北海道勢に狙われてしまう。 

4早川 成矢

自分でやった方が良かった気もするが、空いていた野口にマーク。完全に後手で共倒れで終わる。 

5盛田 将人

まだ復帰戦だし、脚が出来上がっていない。後輩の大沢を追走したままだった。 

6野口 修平

怪我明けで、ベストの状態に戻っていない。完全に見過ぎて、後方で不発。 

7大澤 哉太

最初から3番手を狙っていた様な気がする。番手をやった方が面白かったが、確実に3着以内なら、強いところでなく、勝てるところを狙うのも競輪の知能指数。
4R

レース総評
スピードの違いで鈴木が一気に仕掛ける。番手の土屋もタテ型なのでピッタリ。3番手の沼川は付いて行けずに。

動きチェック
1鈴木 雄一朗

スピードあるレースで楽勝。これを上位陣相手に、やれれば良いのだが。淡泊であり、昔からレース内容は変わっていない。日大出身の超エリートだし、もったいない。

2田村 風起

結果は出なかったが、きちんとレースを作る。このレースで負けるのなら、本人も納得だろう。次に繋がるレースだった。 

3三浦 大輝

主導権取るも捲られてしまう。第3ラインの評価だし、見せ場だけは作った。 

4土屋 宏

隠れた自力もあるしタテ型の選手。鈴木の仕掛けに離れる事なく2着を確保。こう言う選手は、前が逃げてくれるより、こんな捲りの方が好きだろう。 

5沼川 夢久

何度もバックを踏まされる。気持ちは伝わってきたが、捲りの3番手では厳しく千切れてしまう。これは本人の脚でなく、前の仕掛けが敗因だろう。 

6高森 圭介

目標にした三浦が行ってくれたが、後ろからのスピードが違った。あれは止められないだろう。 

7児玉 利文

それなりの展開になれば離れないのがベテラン。この4着は本人にしてみれば大きいだろう。
5R

レース総評
小泉が自力1車のレース。前受けの野間はイン粘りで、競り勝って1着。2着が小泉の残り。望月は、コースを見つけて3着。

動きチェック
1野間 司

小泉の先行1車で前受けから飛び付く。1番車を貰っている恩恵だ。小泉は掛かってしまえば点数以上の脚があるしベストの選択だろう。

2伊藤 一貴

目標にして野間が捌いて1着だが、2着、3着に入れない。昔の脚がなくなっている。 

3石川 恭規

小泉が押さえ先行だし、あの組み立てでは飛び付かれてしまう。内と外の差もあるし、番手を守れなかった。 

4植草 亮介

単騎で動向が注目されたが、アクションを起こさない。後方で見るだけのレースになってしまった。 

5望月 紀男

突っ込みが持ち味の選手だし、3着は、本人の芸当のひとつ。番手に参加せず、脚を溜めるレースを選択。 

6小泉 俊也

みんな点数より強いのを、他の選手は知っている。その時点で、有利にレースを運べた。昔、強かった印象が残っているからだ。中バンクを使うカマシでなく、押さえ先行。後ろが競りだし、本当は逃げ切りたかったはずだ。 

7中野 良

北日本ラインの3番手。3番手併走で、前と一緒にこぼれる。
6R

レース総評
志佐の先行1車で初手から競り合い。脚では番手江本だったが、競りのテクニックでは中村。外から競り勝って2着を確保。


動きチェック

1江本 博明

志佐の先行1車だが、ジカで中村に競られてしまう。内競りだったが、テクニックで負ける。タテの選手だし、こんな時は苦戦。

2近藤 寛央

南関ラインの3番手を選択。それにより、中村がジカで番手戦。競り負けた江本を迎い入れる優しさを見せる。あそこは勝負に徹しても良かった。そうすれば、2着まで、あったかも。 

3中村 淳

やはり昭和のマーカーはテクニックが違う。外から綺麗に競りに行き、番手を奪う。最近、こう言うレースが少ないし、ミッドナイトから入ったファンも痺れた事だろう。 

4渡邉 藤男

中村が競り勝って2着だが、途中で見失う。自分の着はダメでも、中村の2着を見て興奮した事だろう。 

5吉田 昌弘

追い上げを狙うかと思ったが、後方で見ているだけのレースになってしまった。 

6志佐 明

先行1車は黙って買え! 初日の着順や近況の成績は関係ない。S級で先行でも通用していた選手だし、駆け方も上手かった。 

7樋口 奨平

吉田と同じで追い上げかと思ったが、前の競りを見ているだけだった。
7R

レース総評
山本の仕掛けが決まり番手の吉田。山本の末脚も良く2着。3着も奥出を利用した岩本で、大きな波乱もなかった。

動きチェック
1吉田 裕全

山本の仕掛けにピッタリで、寸前で差し切る。タテは鋭いし、大きな体だが、そんなの関係ない。サテライト花園寄居のスポークスマン。

2岩本 和也

人柄が良く温厚な選手。S級の時は、後方からの突っ込みを持ち味にしていた。今日は叩かれた奥出を、もう1回入れる優しさを見せた。それでも3着を確保。 

3谷津田 将吾

目標にした奈良が捲りでは出番なし。予選スタートだと、準決のメンバーが、どうしても厳しくなってしまう。 

4志水 祐彦

別線の3番手。近況の良さなら3着ぐらいあるかと思ったが、前と距離があった。 

5奥出 良

山本と踏み合い力勝負。負けたが潔い良いレースだった。どちらかと言えば、一発屋のイメージ。 

6山本 修平

低迷していたが、完全に目覚めた。組み立ては荒削りだったが、強引に奥出を叩き切った。力任せのレースだが、若手は、これで良い。 

7奈良 基

予選スタートの選手が6番手からの捲りでは、結果は見えていた。
8R

レース総評
大矢崇が伊藤との踏み合いに勝つ。番手の大矢将は外を張ったところを荻野に内を突かれる。混戦だし、田中も見せ場を作るが不発。

動きチェック
1荻野 哲

目標の伊藤が叩かれたが、3番手を確保。大矢将大が外を持って行ったところを、内に切り込む。ダッシュはないが、こう言う捌きは得意なマーク選手。

2大矢 崇弘

初日は齋木に力負け。前回も良くなかったし、不安もあったが、今日は力強いレースで押し切る。本命の自力選手らしい走りだった。 

3大矢 将大

前にピッタリだったが、捲りを止めに行ったところを、荻野に掬われる。それでも、腰砕けにならず、3着を確保。 

4川崎 健次

荻野が作ってくれたコースを追走。ずっと、内、内を回ってきた。展開通りの着順で、あれ以上は無理だ。 

5伊藤 奎

時たま、大ヒットもあるが、今日は大矢崇弘相手に、良い走りが出来なかった。
 

6金田 健一郎

目標の田中の捲りが決まれば、離れていなかったしワンツーだったはず。 

7田中 大我

前が踏み合いになり、捲り一発が可能な展開だった。3コーナーの壁を乗り越えていたら、間違いなく1着だった。
9R

レース総評
齋木が冷静に自分のタイミングでカマシに行く。岡本は付いて行くが、かなり苦しそう。最後は、4角から土岐が内を突いて波乱に。

動きチェック
1齋木 翔多

一旦、車を下げたのは中途半端なレースだった気がする。パワーはかなりのレースだったが、4角で内を空けたのがもったいない。

2岡本 英之

ダイジェストを見てもらえば分かるが、踏み出しからアップ、アップ。何とか付いて行けたが、余裕がないから、土岐の内強襲を許した感じだ。 

3土岐 幹多

前が叩かれ、中団4番手。そこから内を一気に駆け抜けた。想像出来ない展開だし、この車券を取った人は、ボックス組み。その中で、一番大きな配当だった。 

4坂口 卓士

目標が地元の中川では厳しい。全く差し場がなかった。 

5長谷部 龍一

齋木と力勝負を演じるが、パワー負け。だけど、やる事はやった結果だ。 

6大崎 和也

7番手では、どうにもならない。見た通り。

7中川 拓也

いくら地元と言っても、相手が齋木では不運だった。ラインが出来た事には感謝しないと。坂口が南関の後ろを選んでも不思議ではなかったからだ。
 

初日勝因敗因

1R

レース総評
 マークのイメージが強い當銘だが、最近はけっこう自力も出している。展開は石井の先行で番手に高尾となるも、3番手の當銘が最終バックから捲って快勝。2着は石井で3着は高尾。点数を持っている3人でゴールした。


動きチェック

1當銘 直美

 格上がいる時はマーカーの走りで、同格戦なら自力自在戦。ひと昔前に比べて脚力はかなり上がっている。
 

2石井 貴子

 本格先行は1人だけだし楽々逃げ切ると思ったが…。
 

3高尾 貴美

 1回切ってから石井のハコに飛び付いたし、やりたいレースはできたのでは…。最後、中村にしゃくられなかったら石井を抜いていたかもしれない。
 

4中村 由香里

 追わなかったのか追えなかったのかは分からないが、當銘の捲りに遅れて内に入ってしまう。ちょっと勿体ないレース。
 
 

5佐藤 友香

 初手から本命の石井ジカ。離れずぴったり付いていれば2着だったが…。
 

6戸田 みよ子

 回れる位置を回って後方流れ込み。2月の武雄のあたりはちょっと気配があったが、その後は大きい着ばかりで一息。
 

7田中 麻衣美

 5着でよくやったと言うのも変だが、離れたり遅れたりするところもなかったし、レースにはなっていた。
 
2R

レース総評
 飯田の捲りが見事に決まった。初手からジカマークの奈良岡が岡本の飛び付きを許さず2着。遅れた岡本が態勢を立て直し何とか3着。終わってみればここも脚力上位の3人。


動きチェック

1岡本 二菜

 何となく着はまとまっているが、上位の選手と比べて爆発力がない。今回みたいな超イチ不在のメンバーなら、自在より自力メインの走りをしてほしい。
 

2奈良岡 彩子

 神奈川に移籍しても成績は変わらず順調。岡本を締めながら飯田を追いかけた「マークの技術」はピカイチ。
 

3飯田 風音

  意外にも1着は久しぶり。決まり手は捲りだが、打鐘の3コーナーから400メートル以上モガいている。悪くなさそう。

4廣木 まこ

 1回は前に出たし見せ場は作った。行かれたあとに飛び付く脚と技術があれば…。
  

5黒河内 由実

 コメントは元気に自在だが、レースはそんなに元気ではなかった。
 

6蓑田 真璃

 ここまで点数を落としているとは思わなかったしビックリ。たらればになるが、ホーム手前で廣木を出さなかったから違う展開になっていたはず。
 

7元砂 七夕美

 前で受けたが泳がされてしまい、勝負所では後方になってしまった。
 
3R

レース総評
 中川が打鐘で叩くと小泉がインで粘って山崎を捌く。中川-小泉-大崎と隊列変わり最後の直線を迎え、サラ脚3番手の大崎が突き抜けた。2着は逃げた中川。3着は飛び付いた小泉。
 


動きチェック

1山崎 悟

 やっぱり競りは外より内の方が断然有利。中川のハコ無風なら楽に差して1着だったと思うが、ああやって飛び付かれるとさすがにキツい。
 

2大崎 和也

 何年か前のS級でポンポン穴を出していたタテ屋。点数以上に脚があるイメージだ。今日に関しては小泉が全部やってくれたし、ああやって前に踏むだけのレースは得意。
 

3田村 風起

 競りの決着が付いてから慌てて捲っていったが、あれじゃさすがに遅すぎる。番手が併走になった時点で捲るなり追い上げるなりすべきだった。
 

4中川 拓也

 地元だし最低でも準決と思っていたはず。後ろが競りでペース配分が難しかったが、何とか2着に粘り込んだ。
 

5小泉 俊也

 粘ってもおかしくないメンバーだったが、本当に粘るとは思わなかった。数字を見ると近況はずっと悪かったし、この1着は本人も相当嬉しいだろう。
 

6樋口 奨平

 田村を追えず(追わず?)内を追い上げ、ちゃっかり中団。展開とメンバーを考えたら4着でもやった方だ。
 

7高森 圭介

 競りの後ろで外併走。内にいた大崎に捌かれ後退してしまう。
 
4R


レース総評
 前受けの奥出が志佐の上昇を2周半から突っ張り、続く土岐が番手の仕事をきっちりやってゴール前逆転。人気を集めた中部コンビが息の合った連係を披露し見事なワンツー。志佐不発の展開から川崎が突っ込み3着に入った。


動きチェック

1土岐 幹多

 志佐の捲りを厳しく止めて余裕のハコ差し。勝って当然の展開と言えばそれまでだが、仕事して前を残したのは高評価。
 

2川崎 健次

 志佐が止められてからのリカバリーはさすが。判断良く内に降りて3着に突っ込んだ。
 

3奥出 良

 7車のレースでよくある前受けからの全ツッパ。同型の志佐を完璧に封じての2着だし、初日の入りとしては合格点だ。
 

4吉田 昌弘

 捲り不発のラインの3番手。さすがに前が遠すぎた。

5志佐 明

 強い方の自力型にあれをやられるとどうにもならない? 引かされてから捲りにいったスピードはよかったが、土岐のブロックをモロに食らってスピードダウン。
 

6塚本 勝士

 3対3対1の1ではやることが限られてしまうし、ああやって中団中団のレースをするしかない。外をドカせるタイプでもないし被ったまま終了。
  

7児玉 利文

 川崎に降りられなくても3着に流れ込むのは厳しかった? 展開的には最高だったが徐々に口が空いて一杯に。
 
5R


レース総評

 長谷部のジャンガマシが決まったが、3番手に入り直した山本が豪快に捲って1着。マークの中村は途中で離れ、長谷部と金田が前で残って2着3着。二車単は3番人気だったが、三連単は意外にも? これが1番人気。


動きチェック

1長谷部 龍一

 狙い通りのカマシ逃げ。出切った時には決まったと思ったが…。あのレースで捲られたのは本人的にはショック?
 

2金田 健一郎

 3コーナーで外に持ち出したときは長谷部を抜く勢いだったが、抜けそうで抜けず流れ込みの3着。成績欄を見ていたら前回の前橋ミッドも初日予選は3着だった。
 

3中村 淳

 踏み出しはピッタリ続いたが、そのあとすぐに離れてジ・エンド。やはり前を走る選手が捲りになるとキツい。
 

4山本 修平

 チャレンジ9連勝の「勢い」はまだまだ継続中で、脚を使った3番手から強烈な捲りを披露した。これで初日の予選は3連続で1着。準決も十分勝負になるだろう。
 

5石川 恭規

 三浦が不発で共倒れという結果だが、最後の直線はいい感じで伸びていた。
 

6三浦 大輝

 6番手から押さえて結局元の6番手。ミッドは車番で初手の位置がほぼ決まるし、第3ラインの自力選手は大体このパターンで負けている。
 

7沼川 夢久

 離れた中村の後ろで共倒れだが、踏み出しで少し口が空いていたし、仮に中村が離れていなくても厳しかったかも。
 
6R

レース総評

 2分戦で、支線のラインの1着2着3着で三連単は7830円。鈴木を出させなかった奈良も確かに強かったが、一番に褒めるべきは番手で好ブロック連発の坂口だろう。SSの佐藤慎太郎みたいな「高度な技術」で奈良を残してワンツー。3番手の植草も最後までしっかり内を締めていた。
 
 
動きチェック

1坂口 卓士

 確か千葉競輪場だったと思うが、全盛期の小野俊之に競りにいったことのあるファイター。初日のレースを見ていて、ふとそれを思い出した。あれだけ仕事してくれれば番手の選手は助かるし、次に一緒になったら、奈良はまたすっ飛んで行きそう。 

   

2鈴木 雄一朗

 奈良の逃げならひと捲りだと思ったが、綺麗に仕掛けが合ってしまった。最近の初日の数字を見ると、飛び・ピン・ピン、飛び・ピン・ピンと来ていたし、その法則通りの結果になってしまった。 
 

3近藤 寛央

 鈴木が不発になったのはビックリだが、後ろを回っていた近藤もビックリしたはず。鈴木が完全に飛んでからは自力にチェンジして捲っていったし、状態的にはまずまずと言えそう。
 

4植草 亮介

 持ち場の仕事をしっかりやって3番手3着。あれだけ前の選手が横に動くと、3番手の選手はキツいはずだが、最後の最後まで「締めて」「待って」の好アシスト。
 

5望月 紀男

 単騎のレースで切り替え、切り替え。最後のゴール前はギリギリの狭いコースを突っ込んでいった。
 

6奈良 基

 実力なのか、たまたまなのかは分からないが、大本命の鈴木を完璧に封じるパワフル先行。このレースが毎回できればS級の点数も取れるだろう。
 

7土屋 宏

 不発ラインの3番手。脚負けと言うより展開負けだ。
 
7R
 

レース総評

 大方の予想通り土田が逃げたが、4番手をキープしていた田中が三角捲りで突き抜ける。志水もぴったり。土田をフルに使った野間が3着で、二車単も三連単も1番人気の決着。 

 
動きチェック
1志水 祐彦

 前を走る田中は溜めて、溜めての遅い捲り。いくら志水が絶好調でも、あれを差すのはさすがに無理。
 

2田中 大我

 同期の土田とはやり合わず、勝ちを優先した4番手遅捲り。好不調の波が激しく掴み所のない選手だが、今回はまあまあ良さそう。
 

3野間 司

 先行の番手で勝つより、ぐちゃぐちゃの展開から突っ込むのが得意。土田のハコで絶好となったが、外の勢いが違いすぎた。
 

4土田 武志

  赤板で飛び出し2周先行にチャレンジ。結果は捲られてしまったが、自分のスタイルは貫いた。
 

5渡邉 藤男

  栃木で上から何番目かの大ベテラン。野間に続いて4着かと思ったら、ゴール寸前で1車行かれた。
 

6中野 良

  任せた大澤が後手を踏み、赤板、打鐘、最終ホームも最終バックも7番手。あの展開ではどうにも…。


7大澤 哉太

 7番6番のラインで前を取れたし、ひょっとしたら一発あるかもと思ったが、そこから単純に下げて見せ場なし。成績通りの脚力で敗者戦でも厳しそう。
 
8R

レース総評
 早川を出した伊藤が3番手から捲り切ったが、巧追の谷津田が涼しい顔で逆転。3番手の盛田は一瞬でいなくなり、バック最後方の江本が野口に勢いをもらって3着に伸びた。
 

動きチェック
1谷津田 将吾

 勢いを貰って差すだけの一番得意なレース。久々の予選スタートで負けられない気持ちもあったはずだし、この1着は良い薬になっただろう。
 

2伊藤 奎

 仕掛けたのは2コーナーだからモガいた距離は200メートルくらい。あの捲りは差されたくなかったというのが本音だろう。スピードの乗りは悪くなかったが…。
 
 

3江本 博明

 最終バックは7番手だし完全に「ない」展開。前が仕掛けてくれたのもあるが、あそこからよく3着まで来た。
 

4伊藤 一貴

  競輪は必ずしも先行の番手が有利とは限らない。前の早川は頑張って行ってくれたが、真後ろからスピードの違う捲りが飛んできてどうにもならず…。
 

5早川 成矢

 一番強い伊藤が3番手ではさすがに厳しい。3番手に野口で伊藤が5番手なら、もう少し良い勝負ができたかも。
 

6盛田 将人

 付いていけば3着はあったが、一瞬で離れてしまう。長欠明けのレースだし、まだ5割も戻っていない感じ。
 

7野口 修平

 5Rの三浦大輝と同じで、一旦は押さえるも、切られて、切られて、元の位置(6番手)。車番が悪いと位置も取れないし、点数のない自力型は厳しいなと改めて感じた。

 
9R

レース総評
 前受けの齋木が大矢崇にレースをさせず2周半から突っ張り先行。4角絶好は番手の荻野で大恵まれのハコ差し1着。逃げた齋木が2着に残り、3着も3番手の岡本で本線3人独占。 



動きチェック
1齋木 翔多

 前から突っ張ると決めていたみたいで、同型の大矢崇に全くレースをさせなかった。ピスト6は強くて本業の競輪はダメという選手もけっこういるが、齋木の場合はいまのところ両方うまくいっている。
 

2荻野 哲

 前を走る齋木が全部やってくれたおかげで、最後差すだけのスーパーラッキーな展開。どちらかと言えば2着選手だし、初日特選の1着はかなり久しぶり。
 

3岡本 英之

 齋木と荻野に頼まれていたのか、号砲と同時にポーンと出てスタートを取りにいった。あまり目立たないがナイスアシスト。
 

4吉田 裕全

 任せた大矢崇が不発だし、ああなるとどうにもならない。
 

5岩本 和也

 単騎のレースで中団中団。2コーナーで一瞬捲るかと思ったが、そのあとすぐに大矢将に被され終了。
 

6大矢 崇弘

 車番的に後ろからになるのは覚悟していたはず。2周半で突っ張られ車を下げたが、そのあと1周半でもう一度仕掛けていったし、結果は不発だが気合はよかった。
 

7大矢 将大

 頑張ってスタートを取りにいったが岡本に負けてしまう。あとは見ての通りで、不発ライン3番手で共倒れ。

初日インタビュー

 

1R



近況チェック

當銘直美

コンスタントに決勝に乗っている。途中で開催中止になった5場所前の当地も初日は2着だった。捲り脚があり、位置も取りに行く選手だ。

石井貴子

女性版、ワッキーだらう。バック数、25回はガールズの選手の中で一番多いかも。普通開催で、こんなメンバーの時は強い。おいしい追加になりそうだし優勝候補のひとりだ。

高尾貴美歌

前回の久留米は落車明けのせいか、オール5着。当地は初めてだが、自力、自在の脚は魅力ある。

中村由香里

ガールズ繁栄の一期生の功労者。中村先生は、自力のレースは減ったが、レース巧者なのは間違いない。的確に好位を確保する。

佐藤友香

4着が多いし、もう少しの伸び脚が欲しい。だけど、47点以上をキープしている。

戸田みよ子

出産して復帰。まだベストの走りが出来ていないが、そう時間は掛からないだろう。

田中麻衣美

元祖アイドルレーサーのまいみん。少しでも良い着を取りたいし、確定板を目指して。

狙い目
石井の先行1車でペースに持ち込めるメンバー。高尾は怪我の影響があるとみて2着は當銘か中村だ。②①④と②④①。
2R


 

岡本二菜

このレースで理想は飯田の後ろを取り切る事だろう。54点持っているし、師匠の石井寛子を目標にしている。前回の伊東でもオール2着で準優勝。脚は仕上がっている。

奈良岡彩子

青森から神奈川に移籍。高崎はソフトボール時代の第二の故郷。マーク屋だし、先行の番手が欲しい。

飯田風音

親子レーサーで積極的に駆けている。石井貴子と、明日以降、それぞれ人気になるだろう。ここは先行で勝負する。

広木まこ

意外にもドームは初出場。自力もあるが、中団以内を確保する組み立てだ。

黒河内由実

いつも元気に自在。元気娘の言葉がピッタリ。もっと勝ち星が多いと思ったが、デビューしてから9勝は意外だった。

蓑田真璃

夫婦二人で二人三脚。3連単の3着に入ると、高配当を演出する。

元砂七夕美

ママさんレーサー。育児、家事、レースと忙しいし、頭が下がる。まだ、良い頃の差し脚には戻っていない。

狙い目
飯田と岡本の力勝負になるとみたい。飯田が逃げて岡本が好位を確保。③①⑤、③①②、③①④、①③⑤、①③②。
3R



近況チェック

山崎悟

最近、バックもあり、自力でも出している。3場所前の地元取手で準優勝。ここは点数上位だし、地元の中川を盛り立てながら1着を狙いに行く。

大崎和也

10場所前の西武園ミッドで優勝している。それから、決勝に乗ったのは1回だけ。ヨコの甘さはあるが、タテ脚は切れる印象。

田村風起

今回は追加斡旋。SNSではS班と、西武園ミッドの原稿で書いたばかり。本人もこれを読んだ様子。メンバー的に自力で頭を取る可能性もある。

中川拓也

地元はいつも脚を作ってくるが、9場所前の落車から良くない。いつもニコニコのポッチャリ君。愛敬のあるキャラだし勝って欲しい。

小泉俊也

S級でも実績のある自力選手。パワーは落ちているが、負け戦だと勝負になっている。穴屋であるし、近況の成績は関係ない。

樋口奨平

ドームは過去5年走っていないし、久々の斡旋。前回の二日目に久々に1着。目標にする田村次第で大きく浮上。

高森圭介

ワイルドな雰囲気で、いつも真っ黒に日焼けしている。来期はチャレンジだし、今期も数字は良くない。

狙い目
山崎は近況、自力を出している。中川を目標にして鋭脚を発揮。①④⑦、①⑦④、①④②、①②③、①③②、①③⑥。
4R



 

土岐幹多

加藤慎平さんに教えてもらうまで知らなかったが、僧籍を持ち、住職をやっている。ここは奥出良の番手だし、チャンス十分だ。

川崎健次

1着も多いし、噛み合えば優勝も可能だ。S級時代は自在選手。予選スタートになっているし、S級は無理でも、まずは特選シードまで戻りたい。

奥出良

田村風起と共に、そっちの世界では有名人。志佐明との2分戦であるし、主導権は取りたい。

吉田昌弘

普通に神奈川勢の後ろを選ぶ。ずっと、この位置を行ったりきたり。通算100勝を決めたし、それは本人にとって勲章。

志佐明

練習中の大怪我で低迷する。なかなか良い頃に戻らない。まだ32歳だし、今後の精進次第だろう。

塚本勝士

破壊力のある一発屋だったが、その脚がなくなっている。大物食いの選手のひとりだった。

児玉利文

ベテランだが、積極的にSNSでも発信。ここは中部結束で3番手だ。

狙い目
志佐が行って川崎が勝つ車券。中部の方が売れそうだし川崎は狙う価値がある。②⑤④、②④⑤、②⑤①、②③①。
5R



 

長谷部龍一

ドームは初出場。ここは、山本修平との自力対決で簡単には勝てない。面白い、レースになるが、勝負は出来ないだろう。

金田健一郎

ヨコは強くなかったが、タテは切れる実績のある元S1戦士。かねけんの相性で、競輪界では誰もが知っている選手。

中村淳

ヨコは渋太いマーカー。あとは、山本修平に千切れないか心配だ。良くはなっているし、抜きはなくても、山本にピッタリマークしたい。

山本修平

確か卒業チャンピオンだった気がする。西武園で練習する様になってから良くなってきた。特別昇班しているが、前回のチャレンジ当地ミッドでも完全優勝している。裸逃げにならない事を願いたい。

石川恭規

元々はサラリーマンで営業マン。だから話しは上手い。意外性のある選手でもある。

三浦大輝

この2場所は二日目の負け戦で1着。勝ち上がりで、良いレースをやりたいが、相手が悪すぎた。

沼川夢久

今期は失格があり、2班の点数は不可能。ここで気持ちが切れていなければ良いが。来期もチャレンジだし、人柄は良いが厳しい競輪人生が待っている。

狙い目

山本と長谷部の力勝負になると判断。①④②、④①②、①④③、①④②。
6R



 

坂口卓士

愛称は団長。悪口ではなく、褒め言葉で佐藤慎太郎を弱くした様なマーカーだ。ここは奈良に期待して勝ち上がりを目指す。1着より、2着、3着だろう。

鈴木雄一朗

ポッチャリ王子。ポテンシャルは高いが、気持ちの優しさがアダになってしまった。予選なら自分の走りをやっている近況だ。

近藤寛央

100勝にリーチが掛かっている。先輩の番手で1着を取る事も可能だ。前回は久々に決勝進出。

植草亮介

3着が多いし、3連単要員として考えたい。数年前は、少し良い時期があった。

望月紀男

メンバー的に厳しい。負け戦になってからの狙いになる。

奈良基

世界的なロードの選手だった。現状、2班の点数を取れていないし、何とか81点以上、確保したい。

土屋宏

まだ自力が残っているイメージ。だけど、決まり手はない。80点を切っているし、このままだと、2班の点数を取れない。踏ん張りどころだ。

狙い目
東京コンビのワンツーが決まるとみたい。②③⑦、③②⑦、②③①、③②①。

 

7R



 

志水祐彦

37歳で94期のベテランの域。それが、この3場所の成績は素晴らしい。川崎で車体故障して棄権。それから良くなっているし、厄払いになったのかも。ここは田中とのマッチレース。

田中大我

徹底先行の土田との主導権争い。しかも、同期のライバルだ。戦法的にやり合うと見せて、普段通り捲りで勝つレースだろう。

野間司

同県の後輩の番手。しかも土田は先行マニア。4角、絶好の番手の可能性もある。

土田武志

兄弟で選手だが、いつもどっちがアニキで、どっちが弟か分からない。顔も、戦法も、成績もほとんど同じだからだ。

渡辺藤男

55歳のベテランだが、頑張っている方だろう。茨城勢の後ろで3番手。

中野良

あまり煩い事を言わないし、多分、大沢を好きに走らせるだろう。

大沢哉太

成績的に狙えないが、競輪は何があるか分からない。その波乱の立役者になれれば大穴だ。

狙い目
田中がカマシ、捲りで志水と順当だ。差すか差せないかは五分とみたい。②①③、①②③、②①④、①②④。
8R



 

谷津田将吾

引退したお父さんは名レーサーだった。この間、テレビのドキュメントで、お父さんが、福島の双葉町に戻っている番組があった。無念の予選スタートだが、後輩の伊藤の番手を回れて大チャンス。

伊藤茎

予選は自分のレースをやれている。しかし、準決が壁になっている。こう言う、若手が多いが、何らかの工夫や努力が必要。みんな同じぐらい、苦しい練習をやっているので。

江本博明

ヨコでなく、タテの選手。内でなく、外を踏んでくる。混戦なら一発は十分ありそうだ。

伊藤一貴

昔は3番手から突っ込んで穴を出していた。そう言うレース形態でもあり、3番手の男のイメージ。ヨコは、そんなに強くない。

早川成矢

46歳になっても自力を貫いている。雰囲気や見た目も若い。混戦を演出してから。

盛田将人

引退したお父さんも選手だった。本線の3番手で3着が理想。ただ、3ヶ月ぶりぐらいの実戦だ。

野口修平

大きな怪我をやってから復帰4場所目。まだまだの現況だろう。

狙い目
伊藤は隠れ優勝候補の一人。谷津田と福島ワンツーから。②①③、①②③、②①⑤、①②⑤。3番手の盛田は復帰戦でオミット。

 

9R



 

斉木翔多

2場所連続で優勝中。今は先行より、捲りの方を得意にしている。ただ、勝ち上がりでは突っ張りも見せており、決勝に向けて餌まきの可能性もある。

荻野哲

来期はS級に復帰。抜くイメージはないが渋太い走りを身上にしている。斉木にピッタリマークしたい。

岡本英之

番手の荻野とは逆でタテのイメージ。前回の地元松戸は完全優勝。4百なら突き抜けもあるが、短走路だし、どこまでかは…。

吉田裕全

いつもユニークなサテライト花園寄居のスポークスマン。ここは大矢崇弘の番手だし、頭もありそうだ。

岩本和也

目標が不在だが、こんな時に捲りを出す足はある。この車券は売っていると言っても良い。

大矢崇弘

2場所前の玉野ミッドは自力で完全優勝。だけど、前回の松戸はオール6着で大惨敗。そこから中6日で状態が問われる。

大矢将大

コンスタントにピスト6を走っている。ここはライン重視の競走で埼京の3番手。内を締めながら、展開待ち。

狙い目
斉木のパワー捲りが決まる。ラインのストレートなら①②③。後ろが離れると埼京勢へ①⑤④と①④⑤。

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    コンドルネット新聞

    武田一康(たけだかずやす)
    コンドル出版社代表取締役社長。熊本競輪情報協会会長。
    昭和23年4月24日生まれ。通称『社長』『武田さん』
    小学生の頃から競輪場へ出入りし、予想台に立つ父の英才教育のもと感性を磨き、有明工業高等専門学校を中退した後に19歳から予想業に携わる。
    かつてはゴルフショップや喫茶店などを経営し栄華を極めていたが、ある失敗を機に、やはり競輪が天職と悟ってからは競輪一筋。
    新聞業務は実弟で圭二氏(小倉競輪場キャスター、通称『専務』)、そして幸三氏との巧みな連係プレーで毎日とどこおりなく製作されている。
    2014年4月に実の長男が本社入りしたことで念願だった後継者が登場。したがって隠居は遠のいたが、そのぶん やる気と責任は倍増した。
    さらにコンビニネットでの新聞販売が容易となったことによる新規ファンの開拓も、記者魂を支える大きなモチベーションとなっている。
    競輪歴50数年のキャリアに裏打ちされた莫大なデータと情報を基に、歯に衣を着せぬコメントで競輪界の矛盾や問題点を様々なかたちで洗いだしており、いわば業界のご意見番的存在。
    熊本競輪場での場外車券販売がある限り、全国あらゆる競輪場へと足を運んでおり、年間300日近くの出張はここ10数年のルーティンワークだ。
    「あちこち、ガタがきとるが、じっとしていられん性分ったい」と生涯“徹底先行”を貫く気構えだ。
    口癖はもっぱら「おぉう、同年代の連中は、みんな定年やら引退やらで現場から離れてしまった」。

    66歳を迎えた今もなお、時には2000グラムのステーキをペロリとたいらげ、昼間には甘々なまんじゅうをむさぼり喰い、毎朝約1時間の散歩をノルマと課すなど、ドMともいえるストイックさで心身ともに充実。
    鋭い舌鋒も激しさを増すばかりで、e-SHINBUN1、2位の売り上げを誇るマンモス新聞を取り仕切る御大は、まだまだ手綱を緩めずにすべては競輪界発展のためにと健筆をふるっている。

    趣味はゴルフで、年に数回の肥後カントリークラブでのラウンドを心待ちにしている。
    あとはスーパー銭湯での骨休めは出張先でのハイライト。記念開催中など、競輪場近辺のスーパー銭湯で心地よい表情で湯船につかる武田社長の姿がよく目撃されているほどだ。
    ほかにも愛犬の散歩にドラマ鑑賞と幅広く、とくにサスペンスドラマは大のお気に入りで土曜サスペンス劇場や松本清張シリーズは大好物だ。
    競輪と共通する『推理』という要素が、御大の胸間を揺さぶるのだ。肥後のエグゼクティブ・武田社長の一挙手一投足から、これからも目が離せない。


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  • 竹林一彦の競輪閻魔帳

    日本選手権競輪開幕戦は小張り豊か
     
    日本選手権競輪、通称競輪ダービーが始まった。
    〈開幕一番車は高橋晋也かぁ。飯野祐太ともども半信半疑。一皮むけたと思った原田研太朗も元に戻った? 村田雅一はよく買うけど、稲毛健太はまず買わない。〉昨日別欄に載せた開幕戦の能書きだ。ま、出鱈目と詰られたとしても仕方ない。推し目は村田の頭から、原田、中村浩士、近藤隆司の二車単で、配当はそれぞれ75倍、231倍、326倍だった。小張豊――小さな張りで豊かになる――の「標語」にぴったりだ。と記した本人が顔を赤らめ恥じ入っている。
    小張豊は小針豊(福島・72期)から来ているのかしら。
    西武園競輪場「さよなら四百バンク」の開催を優勝した小針を忘れないでいる。
    やられると最後は◎〇一本という奴がいた。
    ◎○表裏どちらか、もしくは◎から逃げ残りズブズブどちらか、迷ったら配当の付く方という奴がいる一方で、頑なに一番人気の方を買う奴もいた。
    オッズを見ない本命党が居て、奴が沈思黙考の末に出した結論は九分九厘一番人気の車券だった。
    前述の能書きに戻る。〈開幕一番車は高橋晋也かぁ。飯野祐太ともども半信半疑。一皮むけたと思った原田研太朗も元に戻った?〉ここで一呼吸入れ、だけどダービーの勝ち上がりでしょう。好き嫌いを飲み込んじまえば、幸先の良いスタート(飯野、原田、高橋の三連単は6,700円)を切れたのに、とは微塵も思わない。
    が、いいスタートであるわけもない。
    六日間の長丁場、苦しい闘いとなりそうだ(常日頃同様だけどね)。
     
     
    竹林一彦(たけばやし・かずひこ)
    一九五八- 東京生まれ、競輪育ち、予想紙「アオケイ」記者。

  • とかく・この世は金ばかり ~マッチーの七転八起奮戦記

    町田洋一

    元祖・戦う競輪新聞として名を馳せた伝説的専門紙「アカギ」の唯一の残党記者。 現在はアオケイを主戦場に、e-SHINBUNの制作に携わり検車場レポートなどで取材、執筆活動中。
    歯に衣を着せぬ激しくとめどない論調は、ファンが知りたい部分を包み隠さず伝えたいと言う想いから。 前橋の昼間の中継では硬派に解説し、ミッドナイトでは緩くニコニコ動画のいじられキャラを演じる。
    打倒ヤマコウがモットーなのか!?

    twitter
    https://twitter.com/matchyou1925

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